不織布フィルターを使わない方が良い理由
エアコンの吸込口に貼るタイプの不織布フィルターは、ホコリの侵入を抑えるメリットがある一方で、使わない方が良いとされるいくつかのデメリットがあります。
●エアコンの性能低下と電気代の増加
不織布フィルターは純正フィルターに加えて空気抵抗を増やすため、エアコンが室内の空気を吸い込む量が減り、風量が弱くなります。
- 冷暖房効率の低下: 風量が弱くなると、設定温度にするまでに時間がかかり、エアコンの効きが悪くなります。
- 電気代の増加: 効率が下がるため、余分なパワーが必要となり、電気代が余計にかかる可能性があります。
- エアコンへの負荷: 本来の性能を発揮するためにエアコンが過剰に稼働し、寿命を縮める要因にもなりかねません。
●内部の腐食とカビの増殖リスク
特に冷房や除湿使用後、エアコン内部は結露水で濡れます。不織布フィルターを装着することで空気の通り道が塞がれ、内部の乾燥が遅れることがあります。
- 金属部品の錆び(腐食): 濡れている時間が長くなると、内部の金属部品(熱交換器など)が錆びやすくなる原因になります。
- カビの増殖: 湿度が高い状態が続くと、カビが繁殖しやすくなり、結果的にカビの胞子を室内にまき散らすリスクが高まります
●お手入れの手間とコスト
「掃除が楽になる」という目的で使われることもありますが、フィルターが目詰まりするとデメリットが大きくなるため、こまめな交換が必要になります。
- 交換の手間: 高い場所にあるエアコンに新しいフィルターを貼り付ける手間が発生します。
- コスト: 消耗品であるフィルターの費用が継続的にかかります。
最も効果的なホコリ対策
不織布フィルターを使うよりも、純正フィルターをこまめに掃除することが、最も効果的でエアコンへの負担が少ないホコリ対策と節電に繋がります。
純正フィルターの定期的な掃除
- 定期的に、掃除機などでホコリを取り除く。
- これにより空気の通りが良くなり、エアコンの効きが回復し、電気代の節約にもなります。
使用を検討する場合の注意点: もし使用する場合は、エアコン本体から異音がする、効きが悪くなった、電気代が上がったなどの不調を感じたら、すぐに取り外すようにしましょう。
